生前葬て、なんでしょうか?
著名人で行う人が少しずつ増えてきている印象があるので、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「鬼滅の刃」や「天-天和通りの快男児」などの漫画でも
セリフの中に出てきてたよ

つい最近でも、チュートリアル徳井さんとブラマヨの吉田さんが
番組で生前葬をやってましたね!
生前葬てどんなもの?
生前葬は元々、死期が近づいてきた人が下記のような理由で行うことが多いものでした。
・自分の死後に家族に負担をかけたくない
・生きているうちに家族や友人・知人に感謝の気持ちを伝えたい
・自分らしいお別れをしたい
・自分も周囲の人も高齢になると、体力的な要因で会えなくなったり、葬儀に出席することができなくなったりする人が増えるので、その前に会って挨拶をしておきたい
現在では、上記のような「プレ葬儀」としての場というだけでなく、
これまでの人生を振り返って一旦区切り、より充実した人生へ 新たな自分として生まれ変わるための儀式としても注目されており、より自由でポジティブな目的での開催も現れつつあるようです。
「人生の披露宴」という名の生前葬(布施美佳子の生前葬)をご紹介!
そのようなポジティブな目的で開催した一人として、布施美佳子さんの生前葬をご紹介させていただきます!
布施美佳子さんて誰?
布施美佳子さんは、デザイナーであり作家さんです。
作成されているのは「葬儀用品」。
特に「かわいい棺桶」を中心として、「可愛い・素敵な・ゴージャスな・デコラティブな」骨壺や遺影用のフォトフレームなどを作成されています。
引用:CHANTO WEB

布施さんご本人については、別の記事で詳しくご紹介していますので、最後のリンクからご覧になってみてくださいね!
イベントプログラム概要
布施さんの生前葬は、2023年8月27日、布施さんの50歳のお誕生日に、都内のホテルを会場として開催されました。
引用:Instagram note
引用:go-on
会場 :都内のホテル
出席者 :友人知人 約120名
コンセプト :人生の披露宴としての生前葬
キーワード :自己肯定感
ドレスコード:ピンク
お香典 :15,000円(一般的には「会費」とすることも多いようです)
式の形式 :「結婚披露宴」のイメージ
式の流れ
- 布施さんの人生ドキュメンタリー放映
- 歓談・食事タイム
- メインイベント1:プロ納棺師による納棺の儀
- メインイベント2:参加者による弔辞の読み上げ
- 布施さんの復活
布施さんの人生ドキュメンタリー放映
通常の葬儀でも流れることがありますね。
今回の会では、ご本人が演出・主演したドキュメンタリー映像で人生の軌跡が披露されました。

通常のご葬儀ではしめやかなもので涙を誘われる事が多いと思いますが、布施さんの生前葬では「情熱大陸」風にアレンジされたもので、会場では何度も笑いが起こっていたようです
歓談・食事タイム
食事は、株式会社 パズルリングが実施した「人生さいごに食べたいもの」アンケートを参考にしたとのことで、カレーやラーメン、寿司、ローストビーフなどだったそうです。
自分なら皆さんにどんな食事を用意しようかな、と考える楽しみがありますね♪
プロ納棺師による納棺の儀
仏衣をまとった布施さんが、舞台の上に敷かれた布団に横たわり、厳かな雰囲気の中、プロの納棺師により「納棺の儀」がおこなわれました。
歓談の時間までとはうって変わり、水を打ったような静けさに包まれる会場。
まるで布施さんが本当に永遠の眠りについてしまったかのようなシーンだったそうです。
引用:go-on
参加者による弔辞の読み上げ
その後、参加者たちが「お別れの言葉」として綴ってきた弔辞を読み上げました。
布施さんとの出会いや思い出、感謝、彼女の作品への愛着、嬉しかった言葉など、布施さんと布施さんの人生に対する想いにあふれた暖かな時間が2時間ほど続き、会場では涙する人も。
布施さんの復活
最後の「お別れの言葉」が読み上げられた後、多くの参加者たちに見守る中、布施さんは棺の中でゆっくりと目を開き、復活を遂げました。
参加者の暖かい拍手の中、布施さんは棺に入ったまま復活後のスピーチ。
「みんなの言葉で、細胞の一つ一つが生き返るくらい感動しました」
引用:go-on

沢山の人から自分の人生を肯定してもらう言葉のシャワーを浴びた布施さん、
笑顔が爽やかですね! まるで本当に「生まれ変わった」ように見えますね
生前葬のメリット
布施美佳子さんの生前葬、写真を見ていただいてもわかるとおり、ピンクの部屋にピンクのかわいい棺桶、出席者の衣装も華やかで、とても明るい雰囲気ですね!
開催日を自由に決められることに加え、自分で自由に催し物を企画・演出できること、元気なうちになかなか会えない人達と会えて直接感謝を伝えられるというメリットがありますが、
布施さんの生前葬を見て、さらに
「来てくれた友人・知人達がかけてくれる、沢山の心からの感謝と労いの言葉を “一度に” “直接” きくことができるという、普通の生活では起こらないことが経験でき、それは心と体を癒して浄化し、自分を100%肯定できるようになる体験となる」ことこそが、生前葬でしか得られない体験なのではないかと感じました。
生前葬の注意点
とはいえ、生前葬を行うにあたっては、共通していくつかの注意点があります。
家族とよく話し合い、合意の下で行う
何よりもまず、家族の同意を得ましょう。
予算もかかりますし、気持ちの問題もあります。手伝いも必要となるでしょう。
なぜやりたいのか、他の方法ではだめなのかを十分に話し合い、納得してもらう必要があります。
また、生前葬を行った方が実際に亡くなったときは、少ない費用で行える直葬や火葬のみを行う場合が多いようですが、家族の心情で改めて通常の葬儀を行いたいと思う場合もあります。
菩提寺があれば、改めて宗派にのっとった葬儀を行うことになります。
その際の費用の問題もありますので、総合的に家族と相談しておく必要があります。
予算について
費用や、納得のいく葬儀ができるかは、どこに依頼するがで大きく異なってきます。
小規模なものなら30万円位から、人数が増えたりホテルなどでは100万を超える場合もあります。
自分の行いたいこと、呼びたい人をしっかりイメージしてから、それができる所を選びます。
複数の葬儀社、ホテルや飲食店に見積もり依頼して、企画力や予算をしっかり比較検討しましょう。
出席者にも事前に、丁寧に意図を説明する
生前葬が増えてきたとはいっても、まだ一般的ではありません。
実際に出席するとなると戸惑うことが多いと思いますので、なぜ生前葬を行うのか、開催の意図で誤解が生じないようしっかり説明するとともに、出席する際に困らないようドレスコードなどできるだけ具体的な内容をきちんと伝え、納得して来ていただく必要があります。
まとめ
生前葬の一般的なメリット・デメリットは、
メリット:通常の葬儀に比べ、ポジティブな側面が多く、本人の気持ちが満足することで、その後の生活の上でもメリットがある
デメリット:予算、企画、家族との様々な合意、出席者への事前説明、実際に亡くなったときの葬儀についての相談など、すべきことが多いというデメリットもある。
今回ご紹介した布施さんの生前葬は、下記のような特徴がありました。
① これまで一般的だった「生きているうちに自分で感謝のご挨拶をするためのセレモニー」というより、「人生を肯定し、自己肯定感を高め、これからの人生を前向きに生きるためのポジティブなセレモニー」でした。
② 参列者にも入棺体験や遺影撮影など、葬儀を自分事としてイメージする体験をしてもらったりするなど、フューネラル(葬儀)ビジネスをライフワークとする布施さんの想いが存分に生かさたものでした。
③「それまでの人生を肯定され、褒められること」の重要性を実際に感じ取れるイベントでした。

日本トレンドリサーチの調査によると、生前葬を「やってみたい」と考える人は8.5%にのぼるそうです。
私も今まで生きてきて、一度少し休みたい、ひと段落したいという気持ちが芽生えていました(^-^;ので、布施美佳子さんが紹介している生前葬や入棺体験を、一度してみたいなと思っています。
実際に体験したら、また記事をアップしたいと思いますので、よろしければ見に来てくださいね^^

布施さんのWiki風プロフィールや「入棺体験」については、下記の記事でご紹介しています! よろしければ、あわせてご覧くださいね♪
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