坂口涼太郎はどんな人?
坂口 涼太郎さんは、1990年8月15日生まれの俳優さんです。
芸能プロダクションのキューブに所属。個性的な顔立ちと独創的な演技により「クセメン」(=クセの強い)俳優と称され、バイプレイヤーとして圧倒的な存在感を放っています。
俳優業のほか、ダンスや作詞・作曲、ピアノ弾き語り、短歌など得意なことは幅広く、最近ではその表現の幅をファッションやメイクにも広げつつあります。そんな多才な坂口さんはどのような生い立ちなのか、調べてみました。
坂口涼太郎の生い立ち
幼い頃
坂口さんは一人っ子で、ご両親、特にお母さまから溺愛されて育ったようです。
3才でピアノを習い始めた坂口さん、初めて連れて行ってもらった子ども向けのコンサートから帰ってくると、テーブルに乗って歌い踊っていたことから、ご両親は坂口さんをコンサートやミュージカル、映画や美術館などへよく連れて行くようになりました。
そんな坂口さんの幼稚園生の頃の夢は「サーカス団になりたい」で、このころから煌びやかな世界に憧れ、何かパフォーマンスをしたいと思っていたそうです。
小学生の頃
その決定打となったのは、小学校3年生の時に見たミュージカル「キャッツ」。9歳の坂口さんが『メモリー』という曲を聴いたとき。
坂口さんは、5歳の時にアトピーを発症し、お母さまの努力などによって7歳で克服したそうなのですが、治る前の小1の時、同級生と握手をして自己紹介するというときに「それ、触っても移らないよね?」と言われ、自分は触りたくないと思われてるんだと傷ついたことがあるそうです。
『メモリー』の歌詞をきいたときにそのことを思い出し、ずっと蓋をしていた自分の気持ちが溢れ出て「雷に打たれたよう」になり「絶対にあの舞台に立つ!」と決心、夢をかなえるために何をすればいいかと考えながら生活するようになりました。
中学生の頃
中学に入り、劇団のオーディションを受けようとした坂口さんは、お母さまから「あなたがやりたいのはミュージカルでしょ?ダンスも必要だから習ってみたら?」と進言され、森山未來さんのご両親が経営するダンス教室へ通うことになりました。
高校入学のタイミングで神奈川県への転居が決まったため、実際に通えたのは1年程でしたが、この縁が続き、後に森山さん主演のダンス公演「戦争わんだー」(2007年)に誘われてオーディションに合格、ダンサーとして初舞台を踏むことになります。
高校生の頃
高校では当初、ノリの違いから高校生活になじめず塞ぎ込んでいたそうですが、その気持ちを自作の歌にして音楽の授業で発表したところ、クラスメートが涙を流して感動してくれたことをきっかけにライブ活動も始めました。
私も坂口さんのYouTubeを視聴しましたが、ご自身で作詞・作曲されたピアノ弾き語りは、曲もさることながら声にすごく力があり、とても心を打たれました。最後にリンクを載せましたので、読後は是非ご覧になってください。
17歳で「戦争わんだー」に出演し、「やっと表現できる!」と喜びに満ち溢れていた坂口さん、現在所属しているキューブのオーディションを受けて見事合格するものの、その後の1年間はなかなかオーディションに受からなかったようです。
その間に高校を卒業した坂口さんは「学校へ行ったほうがいい」というご両親のすすめで、興味のあったファッションを勉強するため文化服装学院へ入学。ですが、途中で「私は服を作る側じゃない、着たいんだ!」と気づいたそうです。やはりパフォーマーなんですね。
運命の転換点
そんな時、当時のアルバイト先で「耳に髪がかからないように」と言われて美容院に行き、「ここだけ切ってください」と頼んだところ、おかっぱ頭になってしまい・・・「へ?嘘でしょ?」でも「めっちゃ似合ってる・・モードだ!」って(笑)。
そこからオーディションにばんばん受かるようになったそうです。
その美容室にはその時しか行っておらず、切ってくれた人が誰かもわからないようですが、その美容師さん、今頃自慢しているかもしれませんね!(笑)
坂口涼太郎の活動
俳優として
2010年には映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』で俳優デビューし、仕事に打ち込んだ坂口さんでしたが、しばらくは思うように活躍できない日々が続いたそうです。
出世作となったのは、2016年公開の映画『ちはやふる』の「ヒョロ」役。
坂口さんのマネージャーさんによると、坂口さんは「役柄が決まるとしっかり調べて、きちんと理解して演じる。役を雑に扱わない。それがたとえワンシーンの出番でも手を抜かない」そうです。
『ちはやふる』に出会うまで模索した期間の鬱屈した感じも「経験」として取り込んでいったという坂口さん。
目の前の一つ一つのことに全力で取り組んできたことが、今につながっていると語っています。
趣味・特技など
趣味: 読書、映画演劇アート鑑賞、旅
特技: ダンス、ピアノ弾き語り、ダンス(ジャズ、バレエ、コンテンポラリー、ヒップホップ)、
英語(特に発音)、短歌
得技: どんな過酷な状況でも寝れる
弱点 : 一度寝始めると12時間は起きない
旅をするなら? アイスランド
自分に『コードネーム』をつけるとしたら? Emerald Lion
今後の出演予定
2025年1月24日には、瑛太役で出演している映画「アンダーニンジャ」が公開予定、
2025年2月21日からは、舞台「KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース音楽劇『愛と正義』」に出演予定です。
貪欲な好奇心と周囲の “おもしろ要素” を敏感に嗅ぎ取る感性を持っていると評される坂口さん、小さい頃から劇場や映画館、美術館所に連れて行ってもらって、経験と感受性を豊かに育まれてきた坂口さんの中には 多くのボキャブラリーや引き出しがあって、すぐに「ああいう風にやればいいんだ」と出てくるとのこと。
そんな風に育ててくれたご両親にとても感謝しているそうです。
<まとめ>
・貪欲な好奇心と周囲の “おもしろ要素” を敏感に嗅ぎ取る感性を持っていると評される坂口さんは、小さい頃からご両親によって、経験と感受性を豊かに育まれてきた。
・トレードマークの「おかっぱ頭」は事故だった(笑)。でも幸運を運んできた。
・「表現者」への道のりで苦しんだこともあったけれど、その過程で様々な才能が花開いた。
表現の場をどんどん広げていっている坂口さん、これからのご活躍が益々楽しみですね!^^
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